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【レーサー兼ゲーマーが解説】レーシングシミュレーターって何?

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こんにちはSIMVOX岡本です。今回は久しぶりのブログ記事ということで、レースシムって何?という点についてまとめていきます。

ゲーマー出身からレーサーになった自分が、レースシムの現状をもう一度振り返って、レースゲームとの違いについて解説していきたいと思いますので、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです!

レーシングシミュレーターとは?

レーシングシミュレーター(レースシム)とは、車の挙動や車を使った競技全般をリアルにシミュレートするものです。高精度な物理シミュレーションを使用し、サスペンションやタイヤモデルなどを詳細に再現します。これにより、実際の車の動きを忠実に再現し、リアルな運転体験を提供します。レースシムは、Unreal Engineなどのゲームエンジンをベースに開発されているものも多く、グラフィックやエンターテイメント性を抑えて、リアルなシミュレーションで車を走らせることや、マルチプレイヤーでのレースを主な目的としています。

ゲームとシミュレーターの違い

シミュレーションの違い

1 リアルなマシン挙動

レースシムでは、タイヤモデルやクラッシュモデルを構築し、よりリアルなマシン挙動を再現しています。これにより、タイヤの温度管理や燃料管理、マシンの破損表現などが細かくシミュレートされます。ダウンフォースのシミュレーションも再現されており、非常に繊細な運転感覚を体験することができます。例えば、タイヤのグリップ力が路面の状況や温度に応じて変化するため、実際のレースと同じように状況に応じた運転技術が求められます。また、燃料の消費量やエンジンの温度管理もリアルに再現されており、長時間の耐久レースでも実際の車のようなマネジメントが必要です。

2 詳細なセットアップ項目

レースシムは実車のデータに基づいたシミュレーションを行っているため、実車で変更可能なセッティング項目をバーチャル上でも体験することができます。シムによっては実車と全く同じ項目を変更できるものもあり、エンジニアリングの知識が求められます。例えば、サスペンションの硬さやダンパーの設定(パッカー、バンプラバーなども…)、空気圧の調整、ギア比の変更など、細かな調整が可能です。これにより、実車のセッティングと同様に、走行するコースや天候に応じて最適なセッティングを見つける楽しみが増えます。

拡張性とカスタマイズ性の違い

レースシムはMODやプラグインに対応しているものが多く、標準のレースシムデータに対して追加のマシンやコースを導入することができます。これにより、最新のマシンやコース、ファンタジーなものやネタコンテンツなど、幅広い遊び方が可能となります。例えば、Assetto Corsaは発売から10年以上経過しても新しいコンテンツが提供され続けており、MODチームによる高品質な有料MODやコミュニティによって作成されたMODも多数存在します。これらのMODは無料で提供されることが多く、ユーザーは自分の好きなマシンやコースを追加してプレイすることができます。また、レースシムをより快適にするプラグインや新機能を追加するツールも存在し、カスタマイズの幅が広がります。これにより、常に新しい体験を提供し続けることが可能です。

エンタメ性の違い

一方、レースゲームには、例えばGT7のカフェやF1シリーズのキャリアモードなど、ストーリー性やエンタメ性を重視したモードが多く存在します。これらのゲームは、レースシムとは異なり、初心者でも楽しめるように設計されています。レースゲームでは、マシンのチューニングやカスタマイズが可能で、独創的な車でレースを楽しんだり、フォトモードで視覚的に楽しむこともできます。例えば、GT7では、ユーザーは自分の車をカスタマイズし、異なるカラーリングやデカールを追加して個性を表現することができます。また、フォトモードでは、リアルな風景の中で自分の車を撮影し、SNSでシェアする楽しみもあります。これにより、長期間にわたってゲームを楽しむことができるようになっています。

デバイスの選択肢の違い

レースシムはPCユーザーが主な対象であるため、使用するデバイスの選択肢が豊富です。ユーザーは好きなステアリングやペダルセット、VRやウルトラワイドディスプレイ、スイッチボックス、シフター&ハンドブレーキなどを自由に組み合わせることができます。これにより、自分だけのレース環境を構築することができます。例えば、ステアリングホイールのタイプやモーターのトルク、ペダルの重さ、シフターの有無など、細かなカスタマイズが可能です。一方、コンシューマー機ではメーカーから認証を受けたデバイスしか使用できない場合が多く、ハードウェアの制約があります。これにより、PCユーザーはより本格的なシミュレーション体験を追求することができます。

プラットフォームの違い

レースゲームは主にプレイステーション、XBOX、スイッチなどのコンシューマー機をターゲットにしており、カジュアルな層が楽しめるように設計されています。これに対し、レースシムはPCユーザーをメインターゲットとしており、コアなゲーミングファン向けに制作されています。PCをプラットフォームにすることで、デバイスや周辺機器の選択肢が広がり、より本格的なシミュレーション体験が可能となります。例えば、PCでは高性能なグラフィックカードやプロセッサを使用することで、リアルなグラフィックスや滑らかなフレームレートを実現することができます。また、PCユーザーはオンラインコミュニティを活用して、MODやプラグインの情報を共有したり、カスタムイベントを開催したりすることもできます。

レースシムの種類

レースシムにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。以下にいくつかの代表的なレースシムを紹介します。詳細なソフト情報は別の記事で改めて説明します。

リアルさ重視

iRacing

iRacingは、リアルなマシン挙動が特徴のレースシムです。タイヤの再現やフォースフィードバック(FFB)の精度が非常に高く、実際のサーキットもレーザースキャンされたデータが使用されています。これにより、路面のバンク角や縁石などがリアルとほぼ一致しており、非常にリアルなレース体験が可能です。また、iRacingのマルチプレイヤーの品質も高く、レーティングシステムによって似たようなスキルを持ったドライバーとマッチングしてレースを楽しむことができます。ライセンスシステムもあり、接触やクラッシュをすると自分が出たいレースに出場できなくなるため、プレーヤーの品質が高いことも魅力の一つです。さらに、耐久レースが充実しており、1年を通してスペシャルイベントが多数用意されています。24時間レースなどのイベントに仲間とチームを組んで挑戦することができ、現役F1レーサーやプロレーサーとマッチングして対戦できることも魅力です。

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特定のカテゴリー重視

Assetto Corsa Competizione

Assetto Corsa Competizioneは、現実世界で最大の箱車カテゴリーのオーガナイザーであるSROとAssettocorsaがコラボしたレースシムで、Assettocorsaのスピンオフ作品です。Unreal Engine 4を使用しており、美しいグラフィックとリアルなGT3マシンやGT4マシンでレースを楽しむことができます。マシンの挙動はプロレーサーからも高く評価されており、GT3クラスを非常に高精度にシミュレートしています。サーキットもiRacing同様にレーザースキャンされており、リアルなコースを体験できます。

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Le Mans Ultimate(LMU)

Le Mans Ultimateは、世界耐久選手権(WEC)とコラボしたレースシムです。Assetto Corsa Competizioneと同様に特定のカテゴリーに焦点を当てており、ハイパーカーやLMP2などのプロトタイプカーをメインに扱っています。GTEクラスも将来的に追加予定で、現在はアーリーアクセス版が公開されています。LMUの制作はrFactor2を手掛けたStudio397が行っており、rFactor2をベースに開発されています。そのため、rFactorシリーズのスピンオフ作品といっても過言ではありません。リリースされたばかりですが、rFactor2のリアルな挙動を活かし、最新のレーシングカーをドライブできる楽しみがあります。

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まとめ

レースシムは、リアルな車の挙動を体感できる高精度なシミュレーションが魅力です。ゲームとの違いを理解し、自分に合った楽しみ方を見つけることで、より深いレース体験ができます。MODやプラグインを活用し、デバイスをカスタマイズして、自分だけのレース環境を構築する楽しさもあります。また、エンタメ性の高いレースゲームとの違いを理解することで、どちらが自分に合っているかを判断しやすくなります。ぜひ一度、レースシムの世界に飛び込んでみては!?。リアルなシミュレーション体験と無限のカスタマイズ性が、あなたを新たなレースの世界へと導いてくれるでしょう!

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